イスラエル

【イスラエル一人旅③】ベツレヘム:分離壁にはバンクシーアートがたくさん

エルサレムの旧市街を回った翌日、エルサレムからバスに乗って10kmほど南にあるパレスチナ自治区のベツレヘムに向かいました。

イスラエルのバスはよく爆発するということで有名ですが(どんなバスだ)どうやらパレスチナ人による自爆テロのようです。

そんなパレスチナ自治区に行くのはちょっと不安だったのですが、宿で知り合った日本人の方もちょうどベツレヘムへ行くとのことだったので、2人で行けばより安全ということで、同行させていただきました!

ベツレヘムに到着して、まずは分離壁を見に。

分離壁とバンクシーの絵を効率よくまわりたいなら、タクシーチャーターが絶対おすすめです。自分たちでは見つけられないような場所がいくつもありました。

パレスチナって国なの?自治政府ってなに?

パレスチナ自治政府ってニュースとかでよく聞くと思いますが、そもそも「自治政府」ってなに?を簡単に解説したいと思います。

 自治政府とは
独立した国ではないけれど、自分たちのことを自分たちで決める権利がある程度認められている。警察もあるし、海外へ行くのに必要なパスポートも自治政府で発行されるなど、一定の権利を持っている。

パレスチナ以外にも、アメリカのプエルトリコは自治領と呼ばれており、独自の憲法があルためアメリカに税金を納める必要がないそうです。(その反面、大統領選挙では投票権がない)

2017年7月に国連に加盟した南スーダンについては、独立するまではスーダン共和国の一部でありながら自治を認められていました。

国が成り立つには領土、国民、政府の3つが揃うことが条件といわれていますが、パレスチナの場合、これのうち「領土」が最終的に決まっていないのです。

「神が与えた約束の地」といわれるパレスチナはもともとレバノンやシリア、ヨルダン、エジプトに囲まれた地中海東岸の地域を指します。

この地に住んでいたパレスチナ人やアラブ諸国はイスラエルの建国に反対し、過去4回にわたって中東戦争が起きているのですが、このとき、イスラエルがパレスチナのものとされていた土地を占領したために、どこを国境とするかが決着しておらず、いまだ独立が認められていないのです。

エルサレムからベツレヘムへの行き方

旧市街のダマスカス門の前にあるバスターミナルからベツレヘム行きのバスが出ています。

先に分離壁を見たい場合は231番のバス、先に生誕教会へ行きたい場合は234番のバスに乗りましょう。

片道6.8シェケル(約180円)で30分ほど走るとあっという間にベツレヘムに到着です。

パレスチナへ入る際には検問所を通る必要があり、パスポートと入国カードをチェックされるので忘れずに持っていきましょう。

分離壁(ウォールアート)を周るにはタクシーチャーターがおすすめ

分離壁(ウォールアート)を周るにはタクシーをチャーターするのがおすすめです。

分離壁に描かれた絵の数々は歩いて周ることもできますが、世界的に有名な覆面画家バンクシーの絵を見たいという場合は大変。街の目立つところに描いてあればいいのですが、なかなか見つけるのが難しい!

それがバンクシーのアートスタイルとのことです。

タクシーをチャーターすれば、各アートスポットを効率よく周ってくれるのでぜひ活用してみましょう。私の場合は2人で100シェケル(約3000円)でした。

今回同行するドライバーはなんかキザなので、そのまんまキザと名付けます。

パレスチナ人から見た分離壁の真実

エルサレムから231番のバスに乗り、ベツレヘムへ到着しました。

バスを降りた瞬間、タクシーのドライバーがじゃんじゃん寄ってきますのでタクシー探しには困りません。こういうところはアジアっぽい。

まずは分離壁を見にいきました。

ベツレヘムの分離壁

この分離壁はイスラエルがパレスチナ人のテロを防ぐという名目で作ったもので、アパルトヘイトウォール(分離壁)とも呼ばれています。

ベツレヘムの分離壁

キザ(タクシーのおじちゃん)は壁の向こうのイスラエル側に建つ住宅街を見ながらこう言っていました。

「あそこはもともと僕たちの土地だったんだ。だけどある日いきなりイスラエリが壁を作り始めて、家を建て始めた。まるで自分たちの土地であるかのように。」

わたしのイメージではイスラエルが正義、パレスチナが悪のテロ集団でした。

しかし実態をみてみると、、

分離壁はイスラエルとパレスチナ自治区の境界線上ではなく、パレスチナ自治区の中のエリアに作られているのです。

これはパレスチナ自治区の物資などを断ち、生活自体を破壊しようとする嫌がらせとしか思えません。

自分がもともと持っていたパレスチナとイスラエルのイメージが180°ひっくり返った出来事でした。

分離壁にはたくさんの風刺画やアートが描かれている

ベツレヘムの分離壁にはそれはもうたくさんの風刺画が描かれています。パレスチナへの人々の想い、訴えがひしひしと伝わってきます。

トランプ大統領

トランプ大統領の壁画

先日嘆きの壁を訪れたトランプ大統領の風刺画。メキシコにも壁を作ろうとしているトランプ大統領を皮肉っています。

銃を持った女性

銃を持った女性

この人は女性で初めて自爆攻撃に参加した人です。

「Don’t Forget Struggle」

苦闘することを忘れるなというメッセージが印象的。

HUMMUS

ベツレヘムの分離壁

「壁作ってないでフムス(イスラエルの伝統料理)でも作ってろ」という皮肉です。

壁の向こう側

ベツレヘムの分離壁

壁の向こう側には何があるの?

バンクシーのストリートアート

ベツレヘムではバンクシーのストリートアートが数多く見れます。

なんでもイスラエルの治安部隊から威嚇射撃を受けながらも描いたとの事。

そこまでして伝えたいこととはいったい何だったのでしょうか。

銃に狙われた鳩

バンクシーアート

平和の象徴「鳩」が銃に狙われている。こんな悲しいことってない。

ハートを落とす天使

ベツレヘムのバンクシーアート

この絵を正面にして、左手に建っている壁の向こうを見ると、いまはイスラエル領となっているパレスチナの土地が見渡せます。

ベツレヘムのバンクシーアート

バンクシーはアートを通して向こうに見える奪われた土地を見せたかったのでしょうか?

兵士のボディチェックをする少女

ベツレヘムのバンクシーアート

少女が兵士のボディチェックをしています。現在はこの壁が老朽化のため、残念ながら非公開となっています。

花束を投げる少年

キザがガソリンスタンドで車から降りて歩き出す。

建物沿いに歩いていくと、、

ベツレヘムのバンクシーアート

バンクシー作品でも有名な、花束を投げる少年!!!

こういう見つけにくい場所があるので、やっぱりタクシーチャーターして正解でした。

風船にぶら下がった少女

これもバンクシー作品です。

ベツレヘムのバンクシーアート

以上で分離壁ならびにバンクシーアートツアー終了。

いつかパレスチナの皆さんに平和が訪れることを心の底から祈っています

イスラエルやパレスチナへ行く際は、様々な想いが込められたこの壁をぜひ見に行ってください。

パレスチナ問題が題材となっているおすすめ映画

パレスチナ問題を題材とした映画は重くるしい内容が多いですが、そのぶん見ごたえ十分です。ある程度パレスチナの実情を知ってから訪れると、感動が全然違います。

オマールの壁

私が分離壁に興味を持ったきっかけとなる映画。パレスチナの若者たちがイスラエル秘密警察の策謀により、友情や愛を引き裂かれる悲惨な物語ですが、サスペンスを織り交ぜた巧みなストーリー展開となっています。第66回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞受賞。

パラダイス・ナウ

自爆攻撃に向かう2人のパレスチナ人の若者の48時間を追った作品。テロを支持しているとして、世界中で賛否を巻き起こした衝撃作です。

もう一人の息子

ユダヤ人とパレスチナ人の子どもの取り違えを描いた映画。産んだ子と育てた子の狭間で揺れる2人の母親に、対立を超えた希望を感じられる作品です。2012年東京国際映画祭グランプリ受賞作品。

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続いてこの日は、ベツレヘムにあるイエス聖誕教会へいきました。

 【イスラエル一人旅④】ベツレヘム:「聖誕教会」でイエスが生まれた場所を目撃!

イスラエルへ行く前に

イスラエルへの渡航準備に必要な情報をまとめました。参考になれば幸いです♪

ガイドブック編

見知らぬ国へいくのに1冊は持っていきたいガイドブック。以下でおすすめの2冊をご紹介します。

地球の歩き方

朗報です。ついに2019-2020年版が出ました!(笑)私がイスラエルへ渡航したとき(2018年4月)には2015年版までしか出ていなかったので、皆さんが書いたブログをたよりに地道に調べましたが、地球の歩き方があれば情報収集は楽になりますね。

すごいぞ!イスラエル

イスラエルに旅行したとき唯一持っていった本が、みなみ ななみさん著の「すごいぞ!イスラエル」です。イスラエルの基本的な文化から生活スタイル、「なんでそうなの?!」というツッコミどころ満載なイスラエリ(イスラエル人)を、イラストを混じえておもしろおかしく書いています。イスラエルという国民性を広く浅く理解するならこちらの本がおすすめ。

現地ツアー編

イスラエルの現地ツアーはなかなか見つけにくいのですが、VELTRAでは日本語ガイドが予約できます。以下のようなツアーがあるので、滞在日数や予算にあわせてチェックしてみてください。

  • エルサレム旧市街とオリーブ山徒歩観光プライベートツアー<日本語ガイド>
  • 世界遺産・マサダ要塞+エン・ゲディ国立公園ハイキング+死海で浮遊体験 1日観光ツアー<英語ガイド/テルアビブ or エルサレム発>
  • 活気あるスークに教会の鐘が鳴り響く町 ベツレヘム半日観光プライベートツアー<日本語ガイド>
  • 世界遺産 エルサレム旧市街+ベツレヘム+カスル・エル・ヤフド+死海浮遊体験 1日観光ツアー<英語ドライバー/テルアビブ or エルサレム発>

 

有名なイスラエル政府観光局公認ガイド・モーセさんのツアーもVELTRAから予約できます。ちなみにモーセさんの奥さんは日本人!

イスラエルの現地ツアーを見てみる

宿泊編

ホテルの予約は早ければ早いほど、良い部屋がとれたり、安くなったりします。物価が高いイスラエルで、安くて評判がいいホステルStay Inn Hostelのレビューを書いたので参考にしてみてください。

 【宿レポ】エルサレムのゲストハウス「ステイインホステル(Stay Inn Hostel)」宿泊体験記

そのほかイスラエルおすすめホテル!
エルサレム
マミーラホテル(建築家ピエロ・リによるデザイン)
キング デイビッド ホテル(エルサレムで最も有名な豪華ホテル)
ザ ポスト ホステル(立地最高のモダンなホステル)
テルアビブ
セントラルホテル(ヤッフォ中心部の格安ホテル)
サン シティ ホテル(バルコニーから街がみられる部屋あり)
ダビデ インターコンチネンタル(高級ホテル)
ヒルトン テルアビブ(高級ホテル)

アクセス編

イスラエルの玄関口「ベン・グリオン空港」はテルアビブ市内にありますが、テルアビブを経由せずエルサレムまで直接行くことができます。以下でエルサレムへのアクセス方法(バス・タクシー・シェルート)を紹介してるので、参考にしてください。

 イスラエルのベングリオン空港からエルサレムへの移動手段はシェルートがおすすめ!

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