クリストファー・コロンブスによって発見された南米北部の国コロンビア。
以前はパブロ・エスコバールという悪名高い麻薬カルテルの本拠地があり、世界で一番危険な都市と言われていましたが、それはもう15年前のこと。
近年は治安は改善され、かつての黄金郷エルドラードのイメージでふたたび盛り上がりつつあります。
とても親切で明るい人が多いコロンビア。今回はそんなコロンビアに旅行する際の、おすすめ観光スポットをご紹介したいと思います!
目次
1.「庭」の街・ハルディン
「庭」を意味するハルディンは、メデジンから車で数時間のところにある、人口14,000人ほどの小さな山あいの街。
週末はメデジンから休暇で訪れるコロンビア人でにぎわいます。
観光客のあいだでの知名度はあまり高くないですが(ガイドブックでもほとんど紹介されていません)、この街はとてもおすすめ。
ハルディンは観光地化がされておらず、リアルなコロンビアの生活を見ることができる街です。
地元の人々は赤ワインを飲みながら世間話をしていて、リラックスした雰囲気が漂います。
そこら中にカラフルに塗られた建物がありますが、観光客ではなく自分たちの住む街のためにしているんだとか。
この和やかな雰囲気は観光地になっていないからこそ感じられるもの。観光地化する前にぜひ行ってほしい!
2.グアタペにある悪魔の岩「エル・ペニョール」
グアタペは観光地として完成されている街ですが、ここもまた素晴らしい場所で、シャッターチャンスは果てしなくあります。
さらにグアタペは他の観光地にはない魅力が。
「悪魔の岩」 と呼ばれる一枚岩のエル・ペニョールElPeñón(またはLa Piedra)からは、息をのむような眺めが見られます。
下の写真がエル・ペニョール山頂からの眺め。
ただ、この絶景を見るには一筋縄ではいきません。
岩を縫うようにつくられた740段の階段をのぼる必要があるんです。
階段の多さで有名な世界遺産のケルン大聖堂でも533段なんですけど・・。
しかしそのぶん登る価値は十分にありますので、ぜひお試しください。
あとは、島の周りをボートでぐるっと周遊してみましょう。
リッチで有名なコロンビア人の家だけでなく、爆撃されたパブロ・エスコバールの家も見ることができますよ。
(当時、ライバルのカルテルは爆撃機をもっていたそうです・・)
3.コーヒー農園
みなさんはコーヒーが実際にどんなふうに生産されるか興味がありますか?
コーヒーの三角地帯には数多くの農園があり、ここではコーヒーの実を収穫するツアーに参加することができます!
コーヒーの実を収穫するところから実際にコーヒー豆を取り出すところまでするので、コーヒー好きではない人でも楽しむことができるはず。
終わった後には摘みたての豆を挽いたコーヒーを飲みながら、ゆったりした時間を楽しみましょう。
また、農園見学と宿泊の両方ができる施設もあります。
それがスターバックスやUCCにも使われている豆を出荷している有名な農園「Venecia」。
ここのど真ん中にある宿泊施設が「Hacienda Venecia」です。
農園に泊まれば、ツアー客のいない静かな自然の中で、ゆっくり夕焼けや星空をさらに満喫することができるのです。
日帰りではもったいない!という方は宿泊もおすすめです。
4.タイロナ国立公園をハイキング
タイロナ国立公園は、サンタマルタ近くのカリブ海岸に位置する、とても美しい国立公園。
自然を満喫し、現実の世界から完全に切り離された環境には、少なくとも2~3日の滞在がおすすめです。
他にも・・
南米の遺跡といえば「マチュピチュ」が有名ですが、ここコロンビアの北部にはマチュピチュより600年以上前に栄えた都市の遺跡「シウダー・ペルディーダ」があります。
シウダー・ペルディーダとは失われた都市という意味。
サンタマルタの山奥にあり、この遺跡が正式に「発見された」と発表されたのは1971年と、とても最近なのです。
まだマイナーではありますが、じわじわ観光客に人気が出てきてる穴場!
5.コロンビアの首都「ボゴタ」
南米でもっとも治安の悪い国のひとつにかぞえられるコロンビア。
首都・ボゴタも旅行者が安心して歩ける地域はごく一部に限られています。
ボゴタは低所得者層が多く住む治安の悪い「旧市街」、中流から裕福層の人たちが住む治安のいい「新市街」に分けられます。
が。
そんなお国事情はウソなんじゃない?と疑ってしまうほど、旧市街の街並みはステキ!
まずはボゴタの植民地時代の旧市街、カンデラリア地区を散策してみましょう。植民地時代からの古い建物がたくさん残っており、独特の雰囲気があります。
壁はカラフルで、2階のバルコニーには花が飾られている。ところどころにウォールアートが描かれていたりと、写真を撮る手が止まらないはず。
また、ボゴタの美しい眺めを見に、モンセラーテ山までケーブルカーを利用して登ってみましょう。
500メートルくらいの高さからの眺望が広がります。
6.カルタヘナのカリブ海岸
スペイン植民地時代におおくの奴隷がアフリカから連れてこられ、貿易港として栄えた「カルタヘナ」は人気のある海岸沿いの観光地で、美しい旧市街がみられます。
エメラルドや南米の財宝が集まる港であり、カリブの海賊は財宝をねらってカルタヘナを何回も襲撃しようと試みました。
それを防ぐため、街のいたるところに城壁や要塞がつくられたといわれています。
いまでも当時の様子が想像できるほど完璧な形でのこっている城壁の周辺は、世界遺産に登録されているんです。
カルタヘナ周辺のビーチや島々も見逃せません。
ボートで約1時間の白浜のビーチ、「プラヤ・ブランカ(Playa Blanca)」はこれぞカリブ海!という感じの美しさ。
コロンビアでいちばん人気のある観光地のため、特に12月と1月の最も暑いシーズンには非常に混雑するのでご注意ください。
7.サルサダンスで有名なカリ
ボゴタに次いで大きな都市「カリ」!
街中にはたくさんのショップやホテル、レストランが軒を連ねており、コロンビアの経済が目覚ましく発展している様子が感じられます。
実はこのカリ、サルサダンス発祥の街なのです!
もしサルサダンスを経験してみたいなら、まさにここでするべし。
レッスンを受けたり、生のサルサを見たり。
毎晩、そこら中の通りでサルサを踊る人たちを見かけることができるかもしれません。
最高のサルサクラブはメンガ地区にありますよ。
8.五色に輝く川「キャノ・クリスタレス」
コロンビアにある国立自然公園「シエラ・デ・ラ・マカレナ」には、全長100キロにおよぶ広大な川、キャノ・クリスタレス (CAÑO CRISTALES) が流れています。
1年のほとんどは特に変わりばえのない川ですが、9月から11月のわずか2~3週間だけ、世界のどこでも見られないカラフルな美しい川に変身するんです。
雨季と乾季のあいだに起こるこの現象は、水温が温められることから生じるもので、川底のコケや藻類が爆発的な成長をすることで起きるのだそう。
黄、青、緑、赤、黒など豊富な色が混ざっているため、別名「五色の川」とも呼ばれています。
川が流れる地域は、3つの大きな生態系の境に位置しており、そこには約420種類の生物が生息しています。
個人でここまで到達するにはかなり難易度が高いので、ツアーを申し込んでいくことをおすすめします。
9.カリブ海の楽園「サン・アンドレス島」
地図を見てみると、ここもコロンビアなの~?!と思ってしまうほど本土から遠いサン・アンドレス島。
が、この島の写真を見てください。説明不要のパラダイス!!
ターコイズブルーの海は信じられないほどの透明度。まだ開発途中の島ですが、素朴な街並みと、ありのままの美しい自然を満喫できる、人気急上昇中の島です。
「七色の海」といわれる濃淡の異なる信じられないほどの透明度は、「世界の美しいビーチランキング」にランクインしているほど。
コロンビア本土からのフライトは比較的安いためおすすめです。
以上、コロンビアのおすすめ観光スポット9選を紹介しました!