アジア

ネパールの代表的なお祭り7選【タイミングが合えば行くべし】

人間より神様の方が多く住むといわれているネパール。

信仰心が強いネパールでは、大小さまざまなお祭りが1年中どこかで行われています。

今回はそんなネパールの代表的なお祭り(ハレの日)を7つご紹介します。タイミングが合えばぜひ参加してみてください★

ネパール最大のお祭り ダサイン

観光客にも比較的よく知られているダサインは、ヒンドゥー教のドゥルガー女神が魔神に勝利したことを祝うお祭り。

多宗教国家ではありますが、十数年前までヒンドゥー教が国教だったこともあり、圧倒的にヒンドゥー教徒が多いネパールでは、この期間は国民の休日となっています。

ダサインの期間は日本のお正月のように、家族みんなでにぎやかに過ごし、家族全員の幸せを願います。

台所に大麦をまき、6日間水をまいてお祈りをしたり、神の力を受ける儀式や悪魔払いの儀式などを行ったりします。

最終日には、新しく買い替えた衣服を身につけ、みんなでご馳走を食べることで、家族の健康と豊穣を祈願します。

ヒンドゥー教のお祭りではありますが、仏教徒などもご馳走を食べるなどして休日を楽しむようです。
【開催時期】10月ごろの15日間(最終日は満月)

雨乞いの祭り マチェンドラナート・ジャトラ

雨季が始まる直前にパタンとブンガマティ村の2つのラト(赤)マチェンドラナートで行われるお祭り。

マチェンドラナートは仏教において観音様の化身と考えられており、雨の恵みと作物の豊穣をもたらす神様とされています。

大きな木製の車輪をつけ、木の葉で飾られた10mほどの高さの山車に赤い観音様をのせ、パタンからブンガマティまで街を練り歩きながら移動します。

【開催時期】4月中旬〜5月中旬 【場所】パタン

魔神退治の伝承に基づく奇祭 ガンター・カルナ

ガンター・カルナはかつてカトマンズ盆地に人々を食べようとやってきたヒンドゥー神話に登場する魔神の名前。ガンダー・カルナを退治して祝ったことが祭りの起源とされています。

竹や藁で作った人形が通りの真ん中に置いて燃やし、燃え尽きると灰は川に流されます。

稲の順調な生育を願う意味も込めて、田植えの直後に行われることから、ネワール人にとって重要な儀式となっています。

【開催時期】8月頃 【場所】カトマンズ盆地

ネパール版お盆 ガイ・ジャトラ

ガイ・ジャトラはネワール族のお祭りで、亡くなった人を供養して魂を冥界に送りだす先祖供養の意味を持ちます。

ガイ=牛、ジャトラ=祭りを意味しますが、牛は亡くなった人を天国へ導く聖なる動物と考えられており、この1年間に家族を亡くした家の子供たちが牛に扮して通りを練り歩きます。

ネパールの民族楽器を演奏する音楽隊も参加し、にぎやかに故人を供養します。

特にバクタプルでは盛大に行われるそうです
【開催時期】8月頃

豊穣の神インドラに感謝する祭 インドラ・ジャトラ

カトマンズでもっとも盛大に行われるお祭り。

インドラポールがダスバール広場にたてられたらお祭りの始まりの合図。街中では仮面劇やダンスなどが8日間にわたって行われます。

メインイベントは、3回行われる生き神様のクマリの山車巡業で、クマリを一目見ようと人々が押し寄せます。

最後にインドラポールが押し倒されてバグマティ川に運ばれ、このお祭りは終わります。

【開催時期】9月中の8日間 【場所】カトマンズ旧市街

シヴァ神の君臨を迎える マハー・シヴァラートリ

ネパールのヒンドゥー教徒からもっとも人気がある神様・シヴァ神がパールヴァティー女神と結婚したとされる日に行われるお祭り。

シヴァ神がこの日の夜に君臨するといわれており、特にカトマンズのパシュパティナート寺院には、ネパール国内のみならず、インドからもヒンドゥー教徒が集まり、寺院の周りで一晩中、不眠断食でマントラを唱えます。

【開催時期】2月頃(新月の前夜)【場所】カトマンズ

ヒンドゥー教のカラフルな祭り ホーリー祭

「世界で一番カラフルなお祭り」として知られるヒンドゥー教のお祭りであるホーリー祭。インドが一番有名ですが、実はネパールでも開催されています。

もともとは豊作祈願のお祭りですが、色粉や色水を掛けるという行為はカシミール地方の悪魔払いの習慣にも由来しています。

羽目をはずすネパール人が多いため、場所によっては当日は外国人の外出を禁止するホテルもあるそうなので、ホーリー祭に参加したいのであれば事前にホテルに確認しておきましょう。

【開催時期】3月中旬