フィンランドの首都・ヘルシンキへの旅行を計画している方へ。
今回は初めてのヘルシンキでするべき9つの楽しみ方をご紹介します。
目次
1.世界遺産・スオメンリンナ島を散策する
ヘルシンキは水辺にある首都で、海は常に地元の人たちの生活の中心にあります。
かつてフィンランドがスウェーデンの一部だった時代、スウェーデン王国は1738年にヘルシンキ市内中心部に要塞となる島を建てはじめました。
この試みは、ロシアの侵略に対抗するためのものだといわれており、スウェーデンはロシア人が侵略してきたときのために水辺に拠点を置きました。
また、この島はスウェーデン海軍の弾薬貯蔵庫としても機能し、いまでもスオメンリンナの要塞島には住居が残っています。
このスオメンリンナ島がおすすめなのは、20分ほどで都会の喧騒からはなれ、史跡を探検したり新鮮な海辺の空気を楽しむことができるという点。
ヴェシッコ(Vesikko)号という潜水艦もぜひ訪れてみてください。この船は冬戦争と第二次世界大戦で活躍し、ロシアの船Vyborgを沈めましたが、これ以外にヴェシッコ(Vesikko)潜水艦の大きな歴史は記録されていません。
が、本物の潜水艦を間近で見られることはあまりないのでぜひ。
狭い通路に潜り込んで、海兵隊が戦争のあいだに過ごした生活を想像してみましょう。
現在もフィンランド海軍の基地がありますが、緑の丘の上には美しい教会が建ち、レストランやカフェが点在するこの島は 明るくのどかで誰でも楽しめるピクニックスポット になっています。
スオメンリンナ島への行き方
フェリーはカウパトリ(Kauppatori)と呼ばれるマーケット広場がある大統領宮殿の反対側の桟橋から出ています。チケットは桟橋の売り場で買いましょう。
スオメンリンナ島までの所要時間は20分ほど。時刻表はこちらからチェックできます。
戻りの最終フェリーの出発時間の確認はわすれずに!
2.岩でできた教会「テンペリアウキオ(Temppeliaukion kirkko)教会」
別名「ロックチャーチ」と呼ばれ、氷河期からのこる天然の岩をくりぬいてつくられた教会。
岩肌がむき出しになった教会の中に一歩足を踏みいれると、天から降りそそぐような神秘的な自然光が祭壇をてらします。
ヘルシンキ市民にとって、テンペリアウキオ教会で結婚式を挙げることは「夢」なのだそう。
内壁は岩盤でできているため、音響効果が高く、コンサートホールとしても使われるそうです。
3.【夏季限定】お酒を片手に路面電車パブ「SparaKoff」に乗る!
SparaKoffという、トラムでお酒を飲みながら街を周遊するという、酒飲みのフィンランドらしい発想。
マホガニーと真鍮で飾られたスタイリッシュなパブで街並みをながめながら、トラムで回りましょう。
ビール、サイダー、グレープフルーツサワーや軽食を食べることができます。
参加方法は貸切orツアー(1時間)参加のどちらか。ツアーの場合、チケット代は大人11ユーロ、子供5ユーロ。
ツアーの搭乗場所はMikonkatuのFenniaビル前です。
もっと知りたい方はこちらのHPからチェックしてください。
4.ヘルシンキで一番フォトジェニックなトイレからヘルシンキを一望する
ヘルシンキの最もフォトジェニックなトイレはTorni Hotelにあります。
Torni Hotelは1931年創業のヘルシンキでも有名な老舗ホテル。
14階建てのタワーはいまだに市内で有数の高さがあり、最上階のバー「アトリエ・バー(Ateljee Bar)はとても人気です。
フォトジェニックなトイレはアトリエ・バーから1階おりた13階にあります。
トイレの使いやすさは置いといて(笑)周囲には視界をさえぎるような高い建物がないので、ヘルシンキが一望できます!
5.ヘルシンキ現代美術館でモダンアートを楽しむ
キアズマ・フィンランド・ナショナル・ギャラリー(Kiasma Finnish National Gallery)はモダンアートの専門美術館。
フィンランドは言わずとしれたアート大国。日本でも人気のマリメッコやイッタラなどのデザイナーが生まれた国でもあります。
2015年に新装したばかりで、フィンランド観光においてはずしてほしくない場所の一つ。
まだ日本で紹介されていないアーティストのインスタレーションや映像作品が展示されていて、ヨーロッパの最新の現代アートに触れることができますよ。
ヘルシンキ現代美術館への行き方
この美術館はヘルシンキのセントラルステーションから徒歩5分くらい。もしくはKamppiショッピングセンター駅から徒歩5分です。
6.サウナで旅の疲れをデトックス
ヘルシンキといったらサウナ!
サウナの起源は2000年前以上のフィンランドで、フィンランド文化においてとても大切な要素とされています。なんとフィンランドにあるサウナの数は人口約540万人に対し、200~300万個といわれているほど。
私が行ったのはヘルシンキの中心地からすぐの「クルットゥーリ・サウナ(KulttuuriSauna)」。
日本人デザイナーとフィンランド人の建築家の夫婦が設計したサウナです。
ヘルシンキ「クルットゥーリ・サウナ」日本人デザイナー監修のおしゃれサウナに行ってきた
木材がふんだんに使われた暖かい雰囲気のサウナでした。
ここではサウナに入ったあと海に飛び込むavantoができます。
勇気がある方はお試しあれ!
ヘルシンキのサウナへ行くときの持ち物
タオルは施設でレンタルすることができますが、念のため持っていくことをおすすめします。ヘルシンキのサウナは基本的にはみんな裸。これが一般的です。ですが私がいったクルットゥーリサウナでは、外に出て湖で泳ぐこと(avantoという)ができるんです。そういったことがしたいなら、水着は持っていってもいいかもしれません。
7.「VAPPU(ヴァップ)」春のお祭りに参加する
毎年5月1日はVAPPUといわれる祝日。
世界的にはメーデーとよばれる労働感謝の日ですが、フィンランドでは、4月の最終日から5月の初旬にかけて、春を祝う大きなお祭りが開催されます。
GWにヘルシンキへ旅行するならグッドタイミング!
このVAPPU、卒業する学生たちにはとくに一大イベントの日。グループや学科によっておそろいの衣装を身にまとってパレードをするのです。
午後6時になると、中央広場にある像のあたまの上に、卒業生の帽子が置かれます。これがお祭りが始まる合図です。
翌日にはヘルシンキの市内中心部のカイヴォプエスト(Kaivopuisto)公園に何万人もの人々が集まって、巨大な宴会となります。
VAPPUに参加するにあたって
・スパークリングワインやお菓子をスーパーで買いこんで行きましょう!
・この時期は気温が低くなるときがあるので、夜中に外出するくらいのあたたかい服を着ていきましょう
・毛布やミニチェアがあるとなお快適
8.シークレットバー「Trillby & Chadwick探偵事務所」
ヘルシンキ大聖堂の近くに非常に珍しいシークレットバー Trillby & Chadwick探偵事務所 があります。
隠れているバーなので、市内のど真ん中にありながら、もちろん看板も名前も出していません。
入り口は左下の階段があるドアです。どうでしょう?言われないとわかりませんよね(笑)
エントランスは2重扉、お客は一組ずつしか入れず、出るときは裏口から出るなどのめずらしい体験ができます。
このTrillby & Chadwick探偵事務所、当時の表向きは「禁酒令によって、密輸や闇市場の売買に関する調査や摘発」を行っている正式機関とされていましたが、裏の実態はオフィス内でお酒の売買をし、当時ヘルシンキで一番稼いだ違法バーだったのです!
この過去がまさに現在のTrillby & Chadwick探偵事務所バーのテーマになっており、20世紀はじめにヘルシンキにいた探偵の日記がそのままメニューになっていて、その日記のシーンにちなんだカクテルが描かれています。
(「Flower Mare(花の悪夢)」や「Black Market(闇市場)」とか!)
9.タリンへ日帰り旅行
エストニアの首都・タリンはヘルシンキからフェリーに乗って2時間くらいの非常に近いところに位置しています。
朝いちばんに出発して夜に帰ってくるプランであれば、フィンランド旅行に+1日でエストニア観光できるんです!
タリンの旧市街(歴史地区)は世界遺産に登録されており、レトロな建物やゴシック様式の教会が点在している街並みは、まるでおとぎの国のよう。
ヘルシンキとエストニアを結ぶフェリー会社はいくつかありますが、私はTallink Silja Line(タリンクシリヤライン)を利用。
数時間の船旅ですが映画に出てくるような豪華客船を楽しむことができました。
詳しくはヘルシンキ⇔タリンをつなぐ豪華フェリー「Tallink Silja Line(タリンクシリヤライン)」に乗って日帰り旅行に行ってきた!〜予約方法とレビュー〜をご覧ください。
番外編:冬のヘルシンキの3つの楽しみ方
もし冬にヘルシンキへ旅行するなら、3つのおすすめな楽しみ方があります。
セントラルステーションの広場でスケートをする
毎年冬になると、セントラルステーションのすぐ隣にスケートパークがつくられます。
特設のカフェも併設されるので、カフェをしながらウォーミングアップしましょう。
地元のスキー場でスノースポーツを楽しむ
セレナ・コルピランピ(Serena Korpilamp)スキーリゾートは、市内から近い街・エスポーに位置しているため、ヘルシンキからの日帰り旅行にぴったり。
アルペンスキー、スノーボード、テレマークスキー、クロスカントリーなど豊富なスノースポーツのメニューがあります。
初心者と子供はリフトを無料で利用可能で、道具はすべてレンタルできます。
利用時間や詳細は Serena KorpilampのHPからチェックしてみてください。
ヨガクラスに参加する
プルナ・オーガニック・ヨガ(Purna organises yoga)と呼ばれるヨガセンターは、市内中心部で英語のヨガクラスを実施しています。
参加料金は17€~19€で、事前予約必須。
体が冷える冬のヘルシンキ旅行、体をあたためるヨガもいいと思います!
以上、ヘルシンキ旅行でしたい9つのこと+番外編をご紹介しました。
皆さんの旅のヒントに役立てていただければ幸いです(^O^)
フィンランド準備:ガイドブック編
見知らぬ国へ行くのに1冊は持っていきたいガイドブック。おすすめは以下です。
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arucoは「地球の歩き方」が出しているガイドブックなので、小さいのに情報量が豊富。特に旅好き女子をターゲットにしているので、デザインもかわいくシンプルに仕上がっていて見やすいです。
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地球の歩き方
個人旅行なら地球の歩き方を持っていれば間違いないでしょう。都市間の移動やホテルの情報も、マイナーな都市までしっかりカバーしているのが心強いですね。
フィンランドだけではなく近隣の国も周遊するようならこの一冊で十分。
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フィンランド準備:お土産編
北欧デザインは日本でもインテリアとして、アートとして人気のあるデザインなので、お土産もかわいいものがたくさんあります。
以下でフィンランド土産をまとめているので参考にしてください♪
フィンランドで買いたい!おすすめのお土産15選~食べ物・雑貨・コスメ~