世界で最も多くの神が住む国、ネパール。ネパールは独特な長い歴史を持っており、ネパール人は信じられないくらいフレンドリーで愉快な人が多いのです。
さらに、アジアで最高のトレッキングができるヒマラヤ山脈を有しており、アウトドアな旅行者のメッカでもあります。実際、世界で最も標高が高い10の山のうち8つがここネパールにあるのです。
ネパールは基本的に治安がよく、アウトドアもしくはボランティアとしてくる人が多いようですね。
今回はそんなネパールの観光に必要な情報をまとめてみました♪
目次
おさえておきたいネパールの観光情報
日本からのアクセス
朗報ですが、2018年9月よりネパール航空で日本〜カトマンズ線の就航が開始となりました!
今までに比べ、フライトがより楽になったのでこれからネパールに渡航する人は増えると思います。
直行便を利用しない場合、東京、関西方面からはバンコク、クアラルンプール、ソウル、香港、デリー、広州からの乗り継ぎで、首都カトマンズのトリブヴァン空港に行くことができます。
ネパールのベストシーズン
ヒマラヤのイメージで、ネパールは寒いと思っている人も多いかもしれませんが、首都カトマンズの緯度は27度、日本では奄美大島と同じ亜熱帯気候なんです。
ただし標高は70〜8848mとかなり差が大きく、訪れる場所によっては服装に注意が必要。
カトマンズの年間平均気温は最高25.6℃、最低11℃、ポカラはこれより暖かく、年間を通して過ごしやすいです。
ネパールの雨季は6〜9月、乾季は10〜5月。特に秋には大きなお祭りが多く、10〜12月は天気も安定しているためトレッキングにもベストなシーズンであり、世界中から旅行者が集まり最もにぎわいます。
ネパールの通貨・両替情報
通貨単位はルピー。1ルピー(Rs)≒0.95円(2019年2月現在)。
ネパールルピーは日本での両替ができないので、ネパールに着いてから行いましょう。
銀行や両替商、ホテルでも両替ができますが、一番おすすめなのはクレジットカードでのキャッシング。
「キャッシング=危険」というイメージがありますが、旅好きの間ではクレカでのキャッシングは基本です。なぜなら手数料が一番安いから!
私がキャッシングでおすすめするクレジットカードは「楽天カード」です。
楽天カードはもともとポイント付与率が高いですが、海外でのキャッシングを対象としたポイント還元キャンペーンも頻繁に行われています。
スタンダードカードなら年会費無料なので、作っておいて損はないです。
日本ではネパールルピーを取扱う銀行が現在ないため、余ったルピーは帰るまでに必ず日本円に戻す必要があります。
手持ちのルピーをあまり残さないよう、現地では少量ずつ両替するのがおすすめです。
ネパールの注意点(ビザ・治安)
ネパールのビザ
ネパールへの入国はビザの取得が必要です。
①オンラインで事前に取得する方法、②トリブヴァン空港の到着時に取得する方法がありますが、事前に取得可能な①がストレスない入国ができるのでおすすめ。
観光ビザのオンライン申請の手順がわかりやすくまとまっている記事を見つけたのでご参考にしてください。
【5分で終わる】ネパール観光ビザのオンライン申請手順はこんなに簡単
ネパールの治安
アジア最貧国といわれるネパールですが、比較的治安がよく、フレンドリーな人が多い印象でした。インド旅行を経験した私からすると気が緩むレベルですw
しかし少なからずスリやひったくりも実際に起きているので、他の海外へ行く時と同様の注意は払いましょう。
また、「バンダ」といわれるストライキがたまに起こるんですが、トラックの組合が政策に対しての改善を求めたり、またある民族が抗議デモを起こすなど様々あります。
いつ誰がバンダを起こすかまでは予測ができないため、もし旅行中に起きてしまったら抗議デモが行われている場所には絶対に近づかないようにしましょう!
ネパールのおすすめガイドブック
私のおすすめはイカロス出版の「旅のヒントBOOK」。見やすいデザインと女子好みな情報がたくさんつまったお気に入りの一冊です。
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ほかには旅人御用達の「地球の歩き方」も、2018-2019年版が出ています。
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ネパールの世界遺産
ヒンドゥー教や仏教など異なる宗教が共存しており「世界で最も神々が多く住む国」とも言われるネパール。
世界遺産は以下の4つがあります。
①カトマンズ盆地(文化遺産)
カトマンズ、パタン、バクタプルの3つの都市から構成されているカトマンズ盆地には、パシュパティナートやダルバール広場、クリシュナ寺院などの歴史的建造物が多く残されています。
②ルンビニ(文化遺産)
ルンビニはなんと仏陀の生誕地!非常に神聖な場所として知られています。
③サガルマータ国立公園(自然遺産)
サガルマータ国立公園はあの世界最高峰のエベレストが位置するヒマラヤ山脈を有する国立公園。
④チトワン国立公園(自然遺産)
ジャングルを保護するために設置された保護区域が国立公園になったもの。「世界一の鳥の楽園」と言われるだけあって、この国立公園に存在する野鳥の種類は500種にもおよぶといいます。
ネパールトレッキング
世界中のトレッカーが憧れる「アンナプルナ山脈」があります。
サンスクリット語で「豊穣の女神」を意味し、7,000m級の山が連なるアンナプルナは本格的な登山家が挑む山でもありますが、初心者でも気軽に参加できて、壮大な山々を間近にみながらトレッキングを楽しめるコースもたくさんあります。
1日2日のミニトレッキングからトライできるので、ポカラ滞在中にちょっとトレッキングを挟む、なんてことも可能なのです。
先日私も2泊3日のトレッキングをしてきたので、雰囲気だけでも参考にしてください♪
ネパールでパラグライダー
ネパール第二の都市であるポカラは、世界でも有数のパラグライダーのメッカなんです。
私もやってみたんですが、めちゃくちゃ楽しい!
手ぶらで参加できますし、ホテルを出発して戻ってくるまで所要時間は2時間程度。値段も6,000〜8,000円くらいとお手頃です♪
希望すれば上空で一回転とかしてくれるので、絶叫好きには特におすすめしたいアクティビティです。
ポカラでのパラグライダー体験記もあわせてどうぞ♪
ポカラで人生初のパラグライダー体験!ヒマラヤを見ながら空中散歩♪
ネパール基本情報
ネパールは多民族国家でそれぞれ宗教も異なるし、カーストの名残もまだあります。
なので例えば「祭り」についての考え方も人それぞれで、ある階層の高い人は「こうあるべき、こうするべき」と伝統を大切にし、またある人は「楽しければオッケー」と答えるでしょう。
立場や環境が異なれば考え方が変わるのは当然で、これが多民族国家なのだと気付かされます。
正式国名 | ネパール連邦民主共和国 |
---|---|
面積 | 14.7万㎢ |
首都 | カトマンズ |
人口 | 2,649万人 |
宗教 | ヒンドゥー教徒81.3%、仏教徒9%、イスラム教徒4.4%他 |
言語 | ネパール語が公用語。その他、民族ごとの言語が50以上 |
日本との時差 | 3時間15分遅れ。国内の時差はなし |
ネパールの歴史
インド文明の影響下にありヒンドゥー教徒が多いネパール。長いあいだ王政国家でしたが、1995年ごろから毛派が台頭したことにより、2006年に王政が廃止されて共和政となりました。
王政が廃止されたのはわりと最近なんですね。
- 4〜9世紀古代リッチャヴィ王朝カトマンズ盆地を統治した最古の王朝
- 8世紀マッラ王朝カンティプール(現カトマンズ)、バドガオン(現バクタブル)、ラリトプール(現パタン)の3王国時代。人気観光地の旧王宮や寺院、古民家など歴史的建築物のほとんどがマッラ王朝後期のものです
- 1769年ネパール統一ゴルカ王朝が頭角をあらわし、ネパールを統一。首都をカトマンズに移す
- 19世紀イギリスの保護国となるイギリスとのグルカ戦争に破れ、保護国に。ラナ王家による専制政治がはじまる
- 1950年ラナ体制の崩壊しばらく政治の腐敗が続く
- 1989年王家に反発するマオウイストの結成東欧の民主化やソ連の崩壊がこのころで、ネパールでも反政府運動が本格化
- 2006年王政の廃止国王がテレビ放送で民政復帰を宣言
- 2015年ネパール地震
チャーのおもてなし
チャーは紅茶の茶葉をミルクと砂糖ですこし甘くしていただくミルクティーで、ネパリの大好きな飲み物です。
朝起きて、「おはよう」のあいさつの代わりに「チャー飲む?」と言葉が交わされるほど、生活に深く組み込まれているチャー。
かくいう私も一日に何回飲むんだってくらいのチャーを飲んでいましたw
ネパールのお土産
カトマンズやポカラを歩いていると、いろいろな可愛いものに出会うでしょう。
価格も安いので、世界各国からバイヤーが訪れてくるほどネパールの雑貨はかわいく、街歩きも楽しいです。
また、近年まで国から職業カーストを決められていたネパールでは、代々ひとつの職業が受け継がれてきたこともあって、その技術が高く評価されています。
以下でネパールのおすすめのお土産をまとめたのでチェックしてみてください♪
ネパールで買いたい!おすすめのお土産14選〜ばらまき用から自分用まで〜
ネパールのおすすめホテル
ホテルは早ければ早いほど、いい部屋が取れたり安くなったりするので航空券が取れたらホテルも予約してしまいましょう!
こちらの写真は私がポカラで泊まったヒマラヤンフロントホテルです。その名のとおり部屋からのヒマラヤビューが最高すぎました。
そのほかネパールおすすめホテル!
カトマンズ
・ザ ドゥワリカズ ホテル(太平洋アジア観光協会の遺産賞受賞)
・ハイアット リージェンシー カトマンズ(伝統的なネパール様式)
・フジホテル(格安の日本人宿)
ポカラ
・ダ ヤトラ コートヤード ホテル & リゾート(湖畔沿い)
・ポカラ バティカ(立地抜群)
おわりに
1日に何度も起きる停電、街の砂ぼこり、鳴り響く車のクラクション。
喧騒という言葉がぴったりで決して快適なバカンスとは言えませんが、それ以上の魅力がネパールにはあります。
ネパールの人々はアジア独特の押し売り感がなく、ニコニコ明るく話す人が多いので、アジア最貧国という情報だけもっていった私はとても驚きました!
優しくて人懐こいネパール人。旅人が沈没する国と聞いてなるほどと思いました。笑
2006年の王政廃止以降、めまぐるしい勢いで変化を遂げているネパールの今は、他にも意外な魅力にあふれています。
レンガづくりの伝統的家屋をリノベーションしたおしゃれなカフェはもちろん、世界各国の料理が楽しめます。
なんといっても世界でも最高峰の山々が素晴らしく、ヒマラヤトレッキングは1泊でもいいので行ってみてほしいなと思います。
ネパールといってもあまりイメージがわかなかった人へ、この記事が旅行のイメージに役立てれば幸いです♪