香港のランタオ島にあるハートスートラ(心経簡林)。
山の上に38本の木の柱が”∞”インフィニティの形状に並んでいるおもしろい場所で、香港のみならずアジアでもトップクラスのパワースポットといわれています。
意外と知られていない穴場スポットなので、いまのうちに訪れておいてほしい場所の一つ。
目次
ハートスートラはアジア一のパワースポット?
何世紀も前のハート・スートラ(儒教、仏教、道教の信者たちがあがめる世界で最も有名なお経の一つ)の一節が彫りこまれた38本の木の柱が、無限を意味する“∞”インフィニティの形状に並んでいます。
これを聞くとがっかりされる方がいるかもしれませんが、実はハートスートラは21世紀の建物。
しかし実際に行ってみると何か惹きつけられるものを感じる不思議な場所でした。
ハートスートラはランタオ島のゴンピンの丘にあり、もう一つの観光名所である天壇大仏と寶蓮寺(ポーリン寺)から歩いてすぐのところにあります。
ハートスートラへのアクセス
ハートスートラへのアクセスは
- MTR+ゴンピン360(ロープウェイ)
- MTR+バス
の2つの行き方が一般的です。
ゴンピン360とは香港島とランタオ島をつなぐ全長5.7kmのロープウェイ。ロープウェイからは海や山、香港国際空港などさまざまな景色が楽しめる観光客に人気の乗り物です。高所恐怖症の方でなければぜひゴンピン360にぜひ乗ってみてください。
行き方は以下でそれぞれ詳しく説明していきます。
MTR+ゴンピン360
MTR東涌駅のB出口から出て、看板をみながら5分くらい歩くと、ゴンピン360の乗り場へ着きます。
そこから約25分間ロープウェイに乗れば、ランタオ島に到着です。
●ゴンピン360の料金
ゴンピン360には通常キャビンとクリスタルキャビンの2種類があります。
クリスタルキャビンは足元がクリアガラスになっていて、よりスリルが味わえるということで観光客から人気のようですが、通常キャビンでも眺めは大変よいので通常のほうでもいいと思われます。
料金は以下。
窓口 | KKday | |
通常キャビン(往復) | 235HKD | 171HKD |
クリスタルキャビン(往復) | 315HKD | 232HKD |
上の図のように、現地ツアー予約サイトKKdayで事前に購入しておくと、定価より安く購入することができます。
混むときは30分ほど並ぶことがあるそうなので、事前に購入するのをおすすめしておきます。
\KKdayで事前にチケットを購入する/
MTR+バス
MTR東涌駅の出口Bから出て、バスターミナルから「Po Lin Monastery」行きの23番バスに乗り、「Po Lin Monastery」で下車。
そのあと、標識に従ってティーガーデンへ向かい、その入り口からハイキングコースを約15分間歩けば到着です。
今回はゴンピン360に乗ってハートスートラへ行きました。
ハートスートラ訪問記
ゴンピン360でランタオ島へ
私が東涌駅についたのは朝の10時ごろ。
ゴンピン360のターミナルについてエレベーターで2階にあがると、チケット売り場と乗り場がありました。まだそんなに混んでいない様子。
今回は弾丸でハートスートラに行くことにしたので、事前に乗車券は買えず、当日にチケット売り場で購入しました。通常キャビンで235HKDです。
クリスタルキャビンのほうが人気なので、通常キャビンはあまり待ち時間なく乗ることができました!
私は一人だったので、フィリピンから来たという女性グループと一緒のキャビンに乗車。私が一人なのに興味深々なようで、
「どうして一人なの?」
「どこから来たの?」
と気さくに話しかけてくれるいい人たちでした。
しかし「どうして一人なの?」という質問にはどう答えようか困ったw 日本では一人旅という旅行スタイルが定着しているけれど、ひとむかし前は日本でも一人旅しているというと不思議がられたんだろうなあ。
そんな感じでおしゃべりしてるうちに、どんどんロープウェイはのぼっていきます。
地上の建物がどんどん小さくなっていきます。おもちゃみたいでかわいい。
「すごい揺れるのかな」と思っていましたが、キャビンの足元に通気口があってそこから風を通すので、意外と揺れませんでした。そのかわり標高が高いあたりは冷えた空気がビュウビュウ入ってくるので、冬は覚悟したほうがいいかもしれないです。
上の方はあいにく霧がでていて、山頂からの大仏は見られませんでした。
約25分間の空中遊覧を楽しんだら、ランタオ島に到着です。
ランタオ島に到着。ゴンピンビレッジを歩く
ターミナルを出たら、ゴンピン・ビレッジというレストランやショップが並んだエリアを通りぬけて、ハートスートラまで向かいます。
ゴンピン・ビレッジには中華レストランやマンゴープリンで有名なスイーツ店「滿記甜品」、サブウェイなどもあります。ここでランチをとるのもいいかもしれないです。
ゴンピン・ビレッジの公式サイト
https://www.np360.com.hk/en/explore-np360/ngong-ping-village/
ビレッジを通り抜けると天壇大仏が見えてきました。約270段の階段をあがらなければいけないので、ハートスートラの帰りに余力があったら・・でいいと思います。
標識を目印にトレッキングロードをてくてく。
ひと気がないですが、そのまま歩いていけばOKです。
10分くらい歩いたらハートスートラに到着です。
ハートスートラに到着
私のほかには観光客が2組くらい。思ったより人がいなかったので、思う存分写真が撮れました!
何世紀も前のハート・スートラ(儒教、仏教、道教の信者たちがあがめる世界で最も有名なお経の一つ)の一節が彫りこまれた38本の木の柱。無限を意味する“∞”インフィニティの形状に並んでいます。
“∞”インフィニティ の中心には大きな石がいくつかあります。なんでも、とってもパワーがある石みたいなので、ここを訪れたらぜひ石に腰をかけてみてくださいね!
山頂あたりに位置しているので、霧がかかることも多いですが、それがまた雰囲気がでるというものです。
晴れた日もよし、霧が出る日もよし◎。山の上からは南シナ海を一望することができます。
“∞”インフィニティを一周して、ハートスートラ観光は終了です。
午後はマカオに行くつもりだったので、 寶蓮寺(ポーリン寺)と天壇大仏はまたの機会に(いつだ)。
ターミナルから再びゴンピン360に乗って東涌駅に戻ります。行きはまあまあ並びましたが、帰りは待ち時間なく乗ることができました。
ハートスートラ以外にも見ておきたい場所
今回は観光をはしょった寶蓮寺(ポーリン寺)と天壇大仏を少しご紹介しておきます。
ハートスートラと同様、寶蓮寺(ポーリン寺)は1924年に完成、天壇大仏も1933年に開眼供養されており、比較的あたらしい建造物です。
どっちかというと、ハートスートラはマイナーで、上記の2つを見にくる人が多いように感じました。
ぜんぶまわっても1時間くらいなのでチェックしてみてくださいね。
寶蓮寺(ポーリン寺)
歴史が浅いにも関わらず、規模の大きさゆえに「南天仏国」と呼ばれ、香港四大禅林のなかでいちばん有名なお寺となりました。
宮殿風の大雄寶殿と気迫が伝わってくる天王大殿が特徴。また精進料理も有名で、短期間の修行体験コースもあり、宿泊施設が提供されていたりなど、規模はどんどん拡大していき、中国や東南アジアをはじめ、アメリカやヨーロッパまで知られるようになりました。
天壇大仏
奈良東大寺の慮遮那仏と鎌倉長谷高徳院の阿弥陀仏も有名ですが、天壇大仏は世界で2番目に大きい屋外大仏。1933年に開眼供養された、こちらも新しい大仏さまです。
入口で精進料理の食券やスナック券を買うと、寶蓮寺の食堂で食べることができます。また、この食券があれば大仏の中の展示室2~3階に無料で入れるそうなので興味がある方はぜひ。
とはいってもそこまでは268段の階段をのぼる必要があるので少しばかりのご覚悟を!