2019年GWの東欧旅行にて。
まず、プラハは素晴らしい街であることが大前提であり、決して好きじゃないわけではありません!プラハは街並みがきれいだし、物価も安く、歩き回るのがとても楽しい街でした。
ですが、プラハとクラクフを訪れてみて、クラクフの方が良かったと感じたのです。
もともとクラクフには、アウシュヴィッツ強制収容所とヴィエリチカ岩塩抗へいくためだけに滞在するつもりでした。クラクフの市内でなにが見所なのか調べていなかったんですが、石畳の道、壮絶な歴史、そして予想外(失礼)にフレンドリーなポーランド人に出会えたことは、まちがいなく訪れる価値がありました。
今回の旅行では、プラハに滞在したあとクラクフを訪れました。多くの点でプラハと似ていると思いましたが、やはりクラクフの方が魅力的だと感じたのです。
以下では私がクラクフを訪れるべきだと思う理由を5つご紹介します!
1.クラクフの旧市街はプラハと同じくらい美しい
プラハは旧市街の美しい建物や街並みで世界的に有名。
ですが、クラクフには同じくらいきれいな通りと美しい建物があり、しかもプラハとは違って、すさまじい数の観光客がいない点がよいです◎
クラクフを歩くと、ディズニーランドの世界に迷い込んだような感覚になります。きれいに整備された石畳の小道をすすむと、壮大な教会があらわれ、印象的なお城が丘の上にそびえたち、マーケット広場の鐘楼(鐘)がトランペットコール(クラクフの街の歌)とともに1時間ごとに鳴り響きます。
2.観光客が少なくて歩きやすい
プラハの天文時計は、ガイド本に必ずといっていいほど載っている有名な場所。実はここ、ヨーロッパで2番目に宣伝されすぎの観光スポットと言われているんです。
ガイド本によく載っていたので「ここは見ておきたい!」と思って行ってみたところ、写真を撮るためにあつまる観光客が多いこと多いこと。
天文時計の実際の大きさは約20メートルほどですが、この場所だけ人が過密状態になっていて、ゆっくりとみることもできませんでした。
もちろんクラクフにも観光客はいますが、どこへ行っても混みあうことはありませんでした。人でむせかえっている道を歩く必要がなく、メインストリートを人とぶつかることなく歩くことができました。
3.地元に根付いた文化がある
プラハでもクラクフでも街歩きツアーのようなものがありますが、たとえばプラハのツアーの多くはアメリカ人など他国の人々によるもの。
一方でクラクフは地元の大学生によって運営されています。これは地元の人々が、観光客に真の意味で自国を理解してもらおうとするあらわれだと感じました。
クラクフの旧市街で行われるクリスマスマーケットでは、地元の人たちが買い物をしたり、家族と一緒に歩き回っているそう。実際にその国に住んでいる人たちに囲まれて過ごしてこそ、旅の気分もあがるというものです。
4.豊富な歴史をもっている
もちろんプラハにも歴史がありますが、クラクフほどではありません。クラクフの歴史は豊富で、すべての建物、通り、伝統の背景には、「なるほど。だからこうなったのか」という説得力のあるストーリーがあります。
この街は第二次世界大戦に最悪の事態をむかえ、とても暗い過去を過ごしてきました。そしてクラクフには、戦争が住民にもたらした衝撃的な出来事について学ぶべき、見るべき場所がいまも残っています。
また、ユダヤ人の古いゲットー(ユダヤ人が強制的に住まわされた地区)にはシンドラーのファクトリーミュージアム、クラクフの城壁の遺跡があり、アウシュヴィッツ強制収容所への日帰り観光もできます。
5.物価が安い!
ポーランドは私が訪れたヨーロッパの国の中で最も物価が安いと感じた国。
たとえば今回泊まったクラクフ中心地のホテルですが、下の写真のようなメゾネットタイプの広々したタイプの部屋で、1泊7,000円!もちろん旧市街は徒歩圏内。
ご飯も、Jaremaというミシュラン獲得のレストランに行きましたが、メイン料理とスープで57ズロチ(約1,600円)!日本人に合う優しい味で、とてもおいしかったです。