チェコが生んだアールヌーヴォーの奇才アルフォンス・ミュシャ。
ミュシャはパリで成功をおさめたあと、1910年にプラハに戻って祖国のために数々の作品を残しました。プラハにはいまもミュシャが手がけた作品を見ることができる場所がいくつかあります。
今回は、プラハに行ったらぜひ訪れてほしいミュシャゆかりのスポットを4つご紹介します!
チェコを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ
簡単にミュシャについてご紹介。
チェコ東部の地方モラヴィアで生まれ、19世紀にフランスで活躍した画家&グラフィックデザイナーです。
チェコ語の発音で読むと「ムハ」ですが、日本ではフランス語読みの「ミュシャ」の方が聞きなれているかもしれません。
ミュシャが有名になったきっかけは、舞台女優サラ・ベルナールの仕事を受けたこと。サラ・ベルナールが年の瀬に急遽ポスターを発注することになったのですが、発注先の画家が休暇でパリにおらず、ミュシャが働いていた印刷所に飛び込みで依頼をしてきたのだそうです。
ミュシャがつくりあげた作品は当時のパリで大好評となり、一夜にしてアール・ヌーヴォーの奇才としての地位を不動のものにしました。
以下からは、そんなミュシャの世界観を味わえるスポットを4つご紹介していきます。
1.聖ヴィート大聖堂
プラハ城の中にある聖ヴィート大聖堂。入り口からみて左側、手前から3番目のステンドグラスがミュシャの作品です。
聖ヴァーツラフを真ん中に、聖キリルや聖メトディウスなどチェコにゆかりのある聖人たちが並んでいます。繊細な絵のようなステンドグラスにきっとうっとりしてしまうはず。
プラハ城は入るまでに長蛇の列ができるので、朝の早いうちにいくのがおすすめです
開館:4~10月 9:00-17:00/11~3月 9:00-16:00
料金:一部無料。ステンドグラスを真正面から見たい場合は有料
マップ:Hradčany, 119 08 Praha 1
2.市民会館
チェコがオーストリア=ハンガリー二重帝国に属していた1911年、チェコ独自の文化を象徴する建物として建てられました。
ミュシャの作品が見れる場所は、この市民会館の中にある『市長の間』。スラブ民族の団結をテーマにデザインしたミュシャは、大仕事にもかかわらず、愛国心から無償で引き受けたんだそう!
市長の間を鑑賞するには市民会館のガイドツアーに参加する必要がありますが、これはその価値ありでした◎
ガイドツアーでは市長の間のほか、プラハの春音楽祭のメイン会場となる 「スメタナホール」や3つのサロンなどさまざまな美しいアールヌーヴォーの空間を見ることができます。
開館:10:00-22:00
料金:大人290コロナ(約1,363円)、カメラ55コロナ(約260円)
マップ:nám. Republiky 5, 111 21 Staré Město
3.ミュシャ美術館
ミュシャの家族によって保管された約100点以上の作品が、7つのコーナーに分けて展示されています。
パリ時代の華々しい作品の数々や、地方展示会のポスターなど、有名になっていくまでを時系列で見ていくのも楽しいです。じっくり見ても1時間で回れます!
ミュシャ好きにはたまらないミュシャグッズが手に入るショップも併設されているので、お土産にも◎
開館:10:00-18:00
料金:大人240コロナ(約1,200円)
マップ:7, Panská 890, 110 00 Nové Město
4.ズビロフ城
ボヘミアの森に12世紀ごろ建てられたズビロフ城。カレル4世をはじめ王室が所有した歴史もあり、ミュシャがアトリエにしたのもうなずける別世界のような美しい場所です。
ミュシャがあの有名な『スラブ叙事詩』を描いたアトリエは天井から自然の光が差し込む美しい空間は、ガイドツアーでまわることができます。
そしてここではなんとミュシャの部屋に泊まることができまるんです!ミュシャの書斎、夫婦の寝室、子どもたちの部屋の3室がありますが、人気なので早めに予約するのをおすすめします。
料金:ガイドツアー230コロナ(約1,000円)〜
宿泊2,800コロナ(約13,000円)〜
マップ:Zámek Zbiroh, 338 08 Zbiroh
HP:http://www.zbiroh.com/
おわりに
ズビロフ城以外の聖ヴィート大聖堂、市民会館、ミュシャ美術館は、徒歩でまわることができるので、街歩きのプランに入れるのをおすすめします♪
プラハ城の中にある聖ヴィート大聖堂は入るまでに長蛇の列となることが予想されるので、開館と同時にいくのがいいでしょう。
繊細でかわいらしいミュシャの作品たちをぜひ鑑賞してみてください(^.^)
チェコへ行く前に!
チェコへ行く前に役立つ(かもしれない)情報をまとめました。参考になれば嬉しいです!
ガイドブック編
はじめて行くのに1冊は持っていきたいガイドブック。おすすめは以下。
旅のヒントBOOK
私のおすすめはイカロス出版の「旅のヒントBOOK」。見やすいデザインと女子好みな情報がたくさんつまったお気に入りの一冊。また、定番だけではなく少しマニアックな観光スポットが載っているのがポイント。
aruco
arucoは「地球の歩き方」が出しているガイドブックで、小さいのに情報量が豊富。特に旅好き女子をターゲットにしており、フォトジェニックなスイーツやスポットの最新情報が載っています。
宿泊編
ホテルの予約は早ければ早いほど、良い部屋がとれたり、安くなったりします。
今回筆者が泊まったのは、2018年12月にできたばかりのDREAM Hostel(ドリームホステル)。「立地がよくて、安くて、おしゃれ」の三拍子のホステルでしたので参考にしてみてください。
そのほかプラハのおすすめホテル!
・K+K ホテル セントラル プラハ(オペラ劇場を改装したホテル)
・グランディオール ホテル プラハ(リーズナブルな5つ星)
・ベトレム クラブ ホテル(リーズナブルで立地最高)
・ベスト ウエスタン プラスホテル(人気の4つ星ホテル)
交通編
プラハからクラクフまで夜行列車で移動したんですが、これが想像以上に快適で素晴らしい体験でした!ガタンゴトンと音がする列車の中で目覚めると、外の景色がガラッと変わっている光景をみると、旅気分がさらに盛り上がります。ヨーロッパの陸路移動の参考にしてください。
プラハからクラクフの夜行列車が超快適だった。予約方法・料金・乗車記
観光編
中世の街並みが色濃く残るプラハは「おとぎの町」や「世界で一番美しい町」と言われますが、見どころは街並み以外にもたくさんあります。見どころを一部ご紹介しておきます。
\チェコの記事をまとめて見る/